毎年夏になると咳が止まらなくなるという経験をしたことはないでしょうか。
もしかしたらそれはエアコンのカビによるものかもしれません。
エアコンの内部は実はカビが育つのに適した環境です。
このカビがエアコンをつけることによって室内に放出され、咳を引き起こしていることが考えられます。
それではなぜエアコンの内部ではカビが発生するのでしょうか。
エアコンの仕組みとしては、室内の空気を取り込み、設定温度に調節して吐き出し、室内の温度を調整します。
室内の空気を取り込む際には、空気中のホコリや塵も吸い込み、エアコンの内部にはこれらが蓄積されていきます。
またエアコン稼働時のエアコン内部の温度は20~30度、湿度は90パーセント以上になり、これはカビの繁殖に適した環境だと言えます。
さらにカビは人間の生活で出るごみやほこりを餌に繁殖するため、ホコリの溜まったエアコン内部はカビにとって「温度」、「湿度」、「餌」、3拍子揃った生育に最適な環境になってしまいます。
カビは様々な病気の原因にもなるのでカビの胞子を吸い込むことは危険です。エアコンのような送風装置にカビが繁殖してしまうと、エアコンの風にのって、内部に発生したカビが部屋中の至るところに運ばれてしまい、特に小さなお子さんにとっては重大な病気の発症原因にもなりかねません。
それではエアコン内部のカビを予防するにはどうすればよいのでしょうか。
カビ耐性のある製品を購入するのもひとつの手ですが、絶対にカビが生えないというわけではありません。
通常、エアコンが運転した後は内部に結露が発生し、そのままスイッチを切ってしまうと水気が残ったままの状態でエアコンを放置することになります。これはカビの繁殖にとって有利に働いてしまいます。
そのため一番は使用後の送風が大切です。
冷房や除湿で使用した後のエアコンは、30分ほど送風モードで運転させましょう。
こうすることでエアコンの内部を乾燥させ、カビの発生を抑えることができます。