エアコンをつけても風は出てくるのにまったく冷えない、エアコンの熱交換器に霜が付着している、室外機の細いパイプに霜がついている、このような症状がみられる場合には、エアコンのガス漏れが原因かもしれません。
そもそもエアコン内には吸い込んだ空気を冷やすために、冷媒となるガスが存在します。これはフロンガスというもので、地球温暖化の原因となっているものとして知られています。このフロンガスがエアコン内を循環することで取り込んだ空気を冷やしたり、温めたりしています。
エアコンをつけても、室内の温度が変わらなかったり、適切な温度調節が行われない場合は、エアコンのガス漏れが起こっている可能性があり、エアコンのガス漏れとはこの冷媒ガスが漏れだしている状態を指します。
それではエアコンの冷媒ガスが漏れる原因とはいったいなんなのでしょうか。
エアコンのガス漏れの原因の一つ目には、取り付け工事時のミスがあげられます。
これは取り付け時の作業になんらかのミスがあった時に発生し、作業後数日で症状が出ることもあれば、数年たって症状がでる場合もあります。もし取り付けてすぐに、エアコンの温度調節機能に故障が見られる場合は、工事を行った業者に一度連絡してみると良いでしょう。
次にエアコン内のバルブ不良であることも考えられます。
エアコンを取り付ける時に、バルブを開いて配管内に冷媒ガスを送ります。
エアコン運転時にバルブのパッキンが劣化すると、そこからガスが漏れだすことになります。
そして配管が腐食していることも考えられます。
エアコンの配管は原則として、一度取り外してしまうと交換した方が良いのですが、移設の度に交換するのは費用がかかります。そこで使い回してしまうことも多いのですが、何年も使い続けると配管が劣化し、腐食することで穴が開き、ガスが漏れることもあります。
もしもガス漏れが起きてしまった場合には、修理をするか買い替えるか、状況によって判断する必要があります。